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・Audio Machina というブランドネームを目にした方は大変少ないでしょう。
  物理学と数学 を修めた、Dr. karl E. Schuemann により創設されたこのブランドの最初の作品がこの The Ultimate Monitor です。かつて無いほどに徹底的に物理特性にこだり設計された The Ultimate Monitorは、従来の既成概念を超えた性能を持つ驚異的な小型スピーカー システムです。

・電気信号を空気の振動である音響信号に変換する「トランスデューサー」としてのスピーカーシステムは、昔も今も変わらず非常に不完全な物です。なぜ、何十年もの間スピーカーシ ステムはこれほどまでに進化しなかったか? その答えは、設計の指標とするべき物理量を誤ったからです。
 「周波数特性」。ほとんどのスピーカーシステムが周波数領域での良いパフォーマンスを目指して設計されています。「周波数特性」をフラットに設計することはそれほど困難ではありません。では、フラットな周波数特性を持つスピーカーシステムが理想的なスピーカーであるかというと、そんなスピーカーは世の中に数多存在しているのでお分かりでしょうが、答えは明らかに否です。
 完全なスピーカーを設計するには別の物理量を指標にする必要があります。それが「時間特性(位相特性)」です。時間特性が整っていなければリアルな再生など望むべくもありません。音色が明るいとか暗いとか、低音が硬いとか柔らかいとか、そういったスピーカーの評価軸はまさに、過去の「周波数特性」のみを指標に作られた過去のスピーカーの遺物といえましょう。
 The Ultimate Monitor は、「リアルかリアルでないか」という全く新しい評価軸の元に設計された、新世代のスピーカーシステムです。


■キャビネット
・The Ultimate Monitorのフロントバッフルは50mm厚のアルミ合金モノブロックからの削り出しです。最先端NCマシンセンターでほぼ丸1日かけて加工を行い、磨き処理や表面処理にさらに数日を要しています。その上エンクロージャーは、全体を一度にラミネートしますので、強度、剛性、防振性が更に向上します。
・バッフル以外の部分は、最新の複合素材のサンドイッチ構造を採用。航空レベルのカーボンファイバー、航空レベルのエポキシ樹脂、最新の独自に開発したレイヤーダンピング機能(圧縮)弾性物質の薄膜を重ね合わせています。
・クロスオーバーに対しても独立したconstrained-layer-damping システムを使用しアイソレーションを徹底しています。
・キャビネット非常に強固で鳴くことは無く、音にカラーレーションを与えることは全くありません。またキャビネットの内外ともに平行な面と不連続なコーナーは無く、音波の反射と回析を防ぐ最大限の配慮がなされています。

■ドライバーユニット
・The Ultimate MonitorのドライバーユニットにはScan Speak製のカスタムメイドを使用しています。ウーファーの振動板には最新のファイバーコーティングを施し、分割共振と分散制御を行います。再生される音はあくまでも純粋かつ透明で、優れたトランジェント特性を誇ります。
  クロスオーバーには、トランジェント特性が非常に高いファーストオーダー(-6dB/octave)フィルターを使用し、音の純粋性と位相の一致(コヒーレンス)を確かなものにしています。
・ツイーターは最新の28mmソフトドーム型です。非常に高品質かつ強力なネオジウムマグネットシステムを採用し、ダンピングを最適化しています。この小型のトゥイーターは、ウーファーとの位相特性を重視し、リスニング状態で最適化するように配置されています。

・ツイーターは、時間軸が非常に正確でまた分散パターンも最適化するように設計された円錐状の導波管で、バッフル前面より奥にマウントされています。導波管はホーンではありませんので、ホーンドライバーによく見受けられるカラーレーションは発生しません。音は非常に均質で左右、上下の拡散方向についての減衰特性もゆるやかです。
・ドライバーは完全に防磁処理を施していますので、CRTモニターや磁気に影響を受けやすい機器のそばにも設置することができます。


■クロスオーバー
・ The Ultimate Monitor のクロスオーバーには、増幅特性、位相特性、トランジェント特性に優れたファーストオーダーフィルター(-6dB/octave)を使用しています。このクロスオーバーには10のエレメントが使用されており、このうちの2つがフィルターとして機能しています。残りのエレメントは、フィルター機能が理想的に作用するように、ドライバーの増幅特性、インピーダンス特性、位相特性を最適化し、素晴らしい平滑特性を引き出しています。
・ コンピュータージェネレート型のパラレルハイオーダークロスオーバーに比べ、ファーストオーダーフィルターは歴史が長く、あらゆる使用条件においてシミュレーションや計測を行い、数多くのリスニングテストを重ねてきています。こうした検証の繰り返しから、クロスオーバーの最終的な形に近い理想的な製品が生まれました。このクロスオーバーは、耳で聴いても機械で計測してもまったくわからないほど、音の透明度が高く位相が一致しています。

■マウント
・The Ultimate Monitor はインストレーションの(設置)環境を選びません。マウントはスピーカー付属のオリジナルのベースに行います。
このベースは無垢のアルミ合金から作られています。
・ ベースには、スピーカーの設置方向により、縦用のものと横用のものがあります。縦方向のベースも横方向のベースも、フレキシビリティーに富んだ設置が可能です。スタンドや棚、台など、さまざまな環境に対応します。各ベースにはマウント用の穴が4つあり、工業標準の1/4〜20サイズに適応します。中央の穴は、オプションの専用スタンドにベースを取り付ける場合に使用します。
・ The Ultimate Monitorのマウントは、使用環境を選びません。

■ベースイコライジング
・The Ultimate Monitor には、専用のベースイコライザ The Bomb (Bottom Octave Magic Box)がオプションで用意されています。The Bomb は電源に現在考えられる限り最もクリーンな電源方式であるバッテリー(乾電池)を採用し、各部の素子にも非常に厳選されたグレードのパーツを採用しています。独自のUltra Low Current Circuit により、バッテリーの寿命は3000時間にも及びます。
・ The Bomb の回路構成は、Linkwitz フィルターをベースに構成され、The Ultimate Monitor との組み合わせにおいて、ベース再生の指標となる物理量 Q値が密閉型スピーカーの最適値である0.7を厳密に実現するように設計されています。