CH Precision  |  1 Series  |  C1  |  Digital to Analog Controller (Legacy)

『C1』は、「音楽を完璧に再現(リクリエイト)する」という明確な一つの目標を達成するために、CH Precision 英和を終結して真のオーディオファイルと音楽愛好家のために開発された第二弾が『C1』D/Aコントローラーです。シンプルで洗練されたボディに秘めるのは、磨き上げられたテクノロジーと感性。『C1』は、レベルと時間の両方の情報が、デジタルデータから正確に再構成される時にのみ達成できる究極の目標であり、それを遂行できるのは『C1』以外にはないのです。

単なるD/Aコンバーターの枠を超えた『C1』。DAC部はL/R完全独立のフル・モノラルコンストラクション。

『C1』は一般には単に「単品D/Aコンバーター」と呼ばれるタイプのものですが、内容の斬新性や多機能性を含めて考えた場合、単なるD/Aコンバーターの枠を超えるものとなるため、本機には『C1』D/Aコントローラーの名称をつけました。
『C1』の要となるD/Aコンバーター部には、クロストークを最小限にし、超低域でのトランジェント・レスポンスを最大限に向上させるために、L/R完全独立のフル・モノラルコンストラクションの設計を採っています。これは超高速処理能力をもつ 4.8GFLOPS DPS エンジンでコントロールされ、1チャンネル当り4つの PCM1704D/Aチップをパラレル駆動することにより、広大なダイナミックレンジを獲得しています。
また PCM 信号は PCM に保たれたまま、特許技術の CH-HiD プロシセッシングにより、705.6KhZか786KhZにアップコンバートされ、 DSD 信号は DSD ストリームに含まれる高調波ノイズを除去するため、PCMの705.6KhZに変換してから、デジタル領域でフィルタリングされます。この非常に高度な変換作業が『C1』の高い解像度を実現しています。また、『D1』と同様に PCM と DSD で独立してデジタルフィルターを選択することが可能です。

独自のD/Aチップキャリブレーション機能。
さらにデジタル入力ボードには、特許のデジタルインターフェイス『CH LINK』を装備。

『C1』の画期的な機能の一つは、1チャンネル当りに4個使用されるD/Aチップ間の固体差を、常にワンタッチで取り除くキャリブレーション機能です。いかに厳選したものであっても少なからず存在するチップ間の個体差を、DSP の駆使により、いつでも好きなときに、フロントノブの簡単な操作で補正することができます。もちろんキャリブレーション後の音は、定位や位相感に格段の改善効果を感じさせるものです。
またデジタル入力ボードには、24bit/192kHzまで受け入れることが可能な、RCA(S/PDIF), XLR(AES/EBU), TOSLINK などのほか、《CH Precision》の特許技術によるデジタルインターフェース「CH LINK」を装備しています。このリンクでの接続により、『D1』+『C1』によるセパレート機として使用の場合でも、CD再生のみに限らず、より高音質を発揮する SACD 再生も可能にします。
デジタル入力ボードは追加することが可能で、さらにデジタル入力系統を増やすことができます。

高性能な独自のハイブリッド・デジタル・アナログ・ボリュームコントロール機能搭載。

『C1』は高性能で多機能なD/Aコンバーターであるばかりでなく、極めてハイグレードなデジタルプリアンプとしての機能も盛り込まれています。本機に内蔵されているハイブリッド・デジタル・アナログボリュームコントロールは、アナログアッテネータと32bitという超高解像度デジタルアッテネータを融合させた画期的な機能を持っており、音質が劣化することなく、-95.5dBから+24.0dBまで0.5dBステップでのコントロールが可能。自動制御ボリュームを搭載し、入力信号のオーバーシュート時にはデジタルゲインを自動的に下げ、クリッピングを回避します。

高精度内臓クロックとクロックインターフェイスボード。

高精度なクロック信号を実現するためには、オーディオデータがジッターのないクロックに同期してDACチップに供給されることが必要不可欠です。本機ではクロック用水晶発振器がDACチップからわずか数センチの位置に配置。はた、クロック専用の電源回路を使用するなど、ジッターを極限まで除去した極めて制度の高いクロックを搭載しています。
さらに、『C1』と『D1』にそれぞれクロックインターフェイスボードをプラスして、『C1』をクロックマスターとして使用することで最高のパフォーマンスを得ることができます。また、他社製品にクロック信号を供給したり、外部クロックを用いて10MHzや100kHzのような高いクロック周波数を直接入力することが可能です。

C1リアパネル

デジタルアーキテクチャと入力の互換性

デジタル入力ボード / CH LINK

デジタル入力ボードには、24bit/192kHzまで受け入れることが可能な、RCA(S/PDIF)、XLR(AES/EBU)、TOSLINKのほか、特許技術の 「CH LINKインターフェース」を装備しています。これは、『D1』 CD/SACDユニットの 「CH LINKインターフェース」と一本の専用ケーブルを用いて接続することにより、オーディオ信号、クロック信号、コントロールデータを高精度に伝送することが可能で、PCM(32bit/768kHzまで対応)と DSD(1bit/2.8224 or 5.6448MHzに対応)フォーマットをサポートします。


ハイブリッド・デジタル・アナログ・ボリュームコントロール

『C1』に内蔵されているボリュームコントロールは、+24dBまでのアッテネーションとゲインコントロールが可能で、デジタル領域とアナログ領域を絶妙に使い分けることによって全く音質を劣化させることなく、ボリュームコントロールをすることができます。特にデジタル領域は、DXD(Digital extreme Difinition/DSDの拡張規格)を駆使して、32bitという極めて高解像度で処理され、独自技術のディザリングによって量子化ノイズを完全に取り除くことによって、広大なダイナミックレンジと高い解像度を実現しています。
また、『C1』にはデジタル・クリッピングを防ぐためのビルトイン自動制御ボリュームが搭載されており、信号のオーバーシュート時にデジタルゲインを自動的に下げ、クリッピングを自動的に回避します。
『C1』は、オプションでアナログ入力ボードを追加することによって、フォノイコライザーアンプや他のアナログ機器を接続することが可能。コンプリートのプリアンプとして使用することができます。

注)メニュー画面からD/AコンバーターモードとD/Aコントローラーモードを選択することができます。
D/Aコンバーターモードではボリュームコントロールは無効となり固定出力となります。


『C1』+USBオーディオ入力ボード。最高峰のUSB DACが誕生します。

『C1』にUSBオーディオ入力ボードを搭載して、PCと本機をUSBケーブルで接続すれば、PCからのハイレゾリューション音源(24bit/192kHz)やDSD音源までも高品位に再生することが可能です。
いかなるデジタルソースも高いサウンドクオリティの要は優れたD/Aコンバーター部なのです。


『C1』+イーサネットオーディオストリーミングボード

今やデジタルソースの一つとして無視できない存在なのがネットワークオーディオです。
本機は標準装備のコントロールボードを抜き取り、同じスロットにイーサネットオーディオストリーミングボードを挿入すればメディアレンダラーとして操作することができます。NAS(ネットワーク上にあるサーバー)に保管されている音楽データをiPadなどのタブレット型端末、またはPCで操作することによって、PCM音源はもちろん、DSD音源も『C1』の優れたD/A変換によって一瞬耳を疑ってしまうような高いサウンドクオリティで再生します。
また、イーサネットオーディオストリーミングボードはコントロールボードの役目も担い、USB / イーサネットインターフェースからのソフトウェアのアップデートもこなします。


クリーンで潤沢な電源供給を可能にする電源部

『C1』は、各部に最適な電源供給をするために、独立したウルトラローノイズレギュレターを搭載しています。特にノイズに敏感なマスタークロック用電源には細心の注意が払われ、ノイズ源となるデジタル部から完全に隔離されています。また、『C1』はスタンバイ時用のスタンバイトランスを別に搭載。使用しないときはスタンバイモードにすることで、消費電力を最小に抑えることができます。全てのトランスはボトムシャーシから制振材を介してフローティングされており、トランスの振動が他の部分に影響を与えることがありません。
『C1』は、オプションで、『X1』 外部電源を使用することが可能です。『X1』外部電源ユニットを接続することで、本体の内部電源はスタンバイトランスを除いてオフになります。これにより、電源部が放射する電磁ノイズによる回路への影響を完全にゼロにすることができ理想的な動作が可能となります。

アナログ入力オプションと機能


高精度クロック搭載

完璧なタイミングで同期を実現する第一の条件は、オーディオデータがジッターのないクロックに同期してDAC チップに供給されることです。『C1』では、二つの高精度ロードリフトオーディオクロック用水晶発振器が DAC チップからわずか数センチの位置に配置。また、クロッキングセクションではノイズの多いデジタル信号から完全に隔離された専用の電源回路が使用されます。こうして丁寧に扱われたマスタークロック信号は、クロストークの影響を避けるために LVDS(低電圧差動シグナル)の形で DACチップに供給されます。入力されたオーディオ信号は独自のアルゴリズムで計算された、VCXO(電圧制御水晶発振器)を用いてデジタルコントロールされ微調整されます。
このデジタル PL Lの精度は極めて高く、超低ジッターを誇り、位相アライメントは、+/-2.5の精度を保証しています。この高精度クロック信号は、「CH LINK」を用いて 『D1』~『C1』間に供給可能なほか、オプションのクロックボードを 『D1』と 『C1』にそれぞれインストールして、75ΩBNCケーブルで接続するだけで、さらに高精度な同期をとることができます。もちろん、外部クロックジェネレーターと接続したり、他社製品にクロックを供給することができます。また、DSDbitclockやAtomicclock(100kHz,10MHz)のような高いクロック周波数を直接入力することも可能です。(オプションクロックボード装着時)


その他

振動をシャットアウトする、美しく堅牢な筐体
『C1』は高品質のアルミニウムやスチールの異種金属を巧みに組み合わせたシャーシを採用することで、振動を効果的に逃がすことを可能にしています。ボトムシャーシ、フロントパネル、サイドパネル、トップパネルは肉厚のアルミニウム削り出しを採用。各パネルは、スイスの高級時計ブランドも加工を委託する部品メーカーで丁寧に削り出されます。隅々にまで行き届いたフィニッシュの美しさはまさにハイエンドにふさわしいクオリティです。

高水準の振動制御技術を採用したスパイクフット
『C1』は4つのスチール製脚を持ちますが、それぞれの脚にはスパイクフットが内蔵されており、スパイク接地とすることで振動を効果的に逃がすことができます。スパイクは、『C1』のトップパネルから専用の工具を用いて高さ調節が可能です。さらに脚を上下に貫くシャフトには、『C1』とその他の 《CH Precision 製品》を重ねて使用する際に使用できるカバーが付属。このシャフトカバーを取り付けた状態でスタックすることにより、上下の機器が生み出す振動をトータルで制御し、振動が機器に及ぼす影響を最小とすることができます。

大型有機ELディスプレイ採用
『C1』は、視認性に優れた大型の AMOLED(アクティブマトリックス方式有機EL)ディスプレイを採用しています。また高度なソフトウェアにより、フォーマットによる多彩なディスプレイ色変更や輝度調整など、大変フレキシブルな設定が可能です。

快適な操作を実現するデュアルコンセントリックノブ
『C1』の多彩な機能の全ては、フロントパネルにあるシンプルなデュアルコンセントリックノブでコントロールすることが可能です。インナーリングとアウターリングを回したり、ノブの中央を押すことで様々な操作をすることができます。また、『C1』をプリアンプとして使用するときには、ボリュームノブとしても使用します。フィーリングにもこだわり、精密感のある快適な操作を実現しています。

USB/Ethernet インターフェイス
『C1』は USBポートを搭載しており、将来のソフトウェアアップグレードにも柔軟に対応します。

リモコン付属
手の中に収まるサイズのスタイリッシュなリモコンが付属しています。コンパクトながら精密感のあるアルミ削り出しの美しい仕上 げは、所有する喜びを感じさせます。

写真上:D1.5 CD player/ Transport、写真下:C1 Digital to analog controller

Download

Firmware
ファームウェアはこちらからダウンロードいただけます。

CH Control Application
アプリはこちらからダウンロードいただけます。

 

スペック Technical Specification

Conversion type

R-2R, 4x PCM1704 per channel
24 bit / 705.6kHz & 768kHz

DSP processing

CH-PEtER upsampler, synchronous,
DSD to PCM conversion and resolution enhancer

Full scale analog outputs level

5.1V RMS balanced

2.55V RMS single-ended

Signal to Noise Ratio

> 126dB

Total Harmonic Distortion + Noise

< 0.001%, full scale, 22kHz BW

Dimensions

440mm x 440mm x 133mm

Weight 

20kg per unit