Wattson Audio  | Madison | PHONO

フォノイコライザー

■ Madison Phono:アナログの情感に、デジタルの精密さを
Wattson Audioは、精密なデジタル処理と同社ならではの高密度設計思想を融合させ、現代のオーディオシステムに向けたレコード再生を再定義するコンパクトなフォノイコライザー「Madison Phono」を発表いたします。MM、MC、およびDS Audio製の光カートリッジに対応すべく設計されたMadison Phonoは、各ソースの電気的特性に合わせて最適化された専用の入力段アーキテクチャを採用しています。
RIAAをはじめ、 RIAA、Columbia、Teldec、EMI、Deccaといった各種補正カーブをサポートし、デジタル出力とアナログ出力の双方を備えたMadison Phonoは、アナログレコードが持つ固有の音楽的ニュアンスを維持しながら、現代のハイパフォーマンスなオーディオシステムへ自然に溶け込みます。

■ カートリッジの個性を最大限に引き出す最適設定
Madison Phonoはモジュール方式の入力ボード・アーキテクチャを採用しています。各ユニットには入力ボードが1枚搭載されており、ご注文時に電圧入力、電流入力、あるいは光カートリッジ動作のいずれかをご指定いただけます。これにより、使われない不要な回路によるコストや煩雑さ、冗長性を回避しながら、使用する特定のカートリッジタイプに合わせた入力段の最適化を実現しています。また、このボードは後から交換することも可能なため、カートリッジの変更や再生環境の優先順位の変化に応じて、Madison Phonoを仕様変更することができます。

■ 1つのプラットフォームに3種類の専用入力段

Madison Phonoは注文時に3つの入力ボード、「電圧入力、電流入力、光入力」から選択いただきます。

MMカートリッジやハイインピーダンスのMCカートリッジには電圧入力が適しています。電圧入力ボードは4段階のゲインおよび負荷設定を備えたリニア段アンプ回路を搭載しており、ダイナミックレンジやトーンバランスを損なわず、シンプルなセットアップを実現しています。

ローインピーダンスのMCカートリッジには電流入力ボードが最適です。電流入力ボードは、CH Precisionの技術をベースにした、Wattson Audio独自のトゥルー・アクティブ・トランスインピーダンス・アンプが採用されています。カートリッジからの電流を入力部で直接利用することで、ケーブルや負荷による干渉の影響を抑え、周波数特性、トランジェントの正確性、そして優れたS/Nを維持します。

DS Audioの光カートリッジを使われる場合は、光(オプティカル)入力になります。Madison Phonoは、光カートリッジの再生専用に設計されたトゥルー・アクティブ・トランスインピーダンス・アンプを中心に構成され、光導電モードで動作する専用の入力段を採用しています。

多くの設計で見られる一般的な電圧入力方式とは異なり、このアクティブ回路はダイナミックパフォーマンスを飛躍的に向上させます。周波数特性はより安定し、トランジェントは圧倒的な精度で保持され、ノイズフロアも低い状態に抑えられます。これにより、カートリッジ本来のスピード感、透明感、そして微小信号のニュアンスが余すことなく引き出されます。

■マスタリングクオリティの精密さを誇るイコライゼーション

Madison Phonoでは、アナログ信号経路からEQ処理が取り除かれています。カートリッジからの信号は、まずフルリニアのアナログ段によって増幅された後、32-bit/384kHzのDXD解像度でデジタル化され、デジタル領域にて補正カーブの適用およびフィルタリングが行われます。

この手法により、極めて高い精度、再現性、そして柔軟性を備えたイコライゼーションが実現する一方で、デリケートなアナログ増幅回路をよりシンプルかつ安定した状態に保つことができます。RIAAをはじめ、コロンビア、テルデック、EMI、デッカといった補正カーブを±0.1dBという驚異的な精度で適用できるため、歴史的に異なる規格でマスタリングされたレコードも、正確なトーンバランスで忠実に再生することが可能です。

■PowerS:さらなる静寂がもたらす、より豊かな表現力

Madison Streamerと同様にMadison Phonoも外部電源ユニット「PowerS」を追加することでアップグレードが可能です。PowerSはノイズフロアを極限まで低減し、ダイナミック・ヘッドルームを拡張することで、微細な信号構造をより鮮明に浮き彫りにします。音のダイナミクスやコントラストはよりダイレクトに伝わり、空間情報の解像度はさらに緻密になり、微小なディテールがより静かで安定した背景から浮かび上がります。その効果は単に情報量が増えるにとどまらず、豊かな立体感、広がりと調和のとれたサウンドステージ、そして一切の力みがなく自然な音楽的リアリティをもたらします。

Madison PHONO – リアパネル

General

・ Type: Phonostage
・ Color: Light gray or dark grey
・ Dimensions (W x D x H)/ Weight: 175 x 185 x 52 mm / 1.7kg
・ Power Supply: External 5 V DC, 18 W, universal AC input
・ Power consumption: < 0.5 W standby, 4.0 W nominal

​User interface

・ Curve, Mono, Gain, Subsonic, standby / ON
・ Remote control: Via Ethernet connection
・ Firmware update: Via Ethernet connection

Analog input (voltage sensing input for MM/MC cartridges)

・Type: RCA single-ended
・Impedance: 47 kΩ for MM, 470 Ω or 100 Ω for MC, user selectable
・Gain: +34 dB and +40 dB for MM, +54 dB and +60 dB for MC, user selectable
・Equivalent Input Noise (A-weighted): -134 dBu / 10 Ω termination

Analog input (Current sensing inputs for MC cartridges)

・ Type: RCA single-ended
・ Impedance: < 1 Ω, virtual ground
・ Gain: +48 dB to +66 dB in 6 dB steps (10 Ω cartridge internal impedance)
・ Equivalent Input Noise (A-weighted): -139 dBu / 10 Ω termination

Optical input (Current sensing inputs for MC cartridges)

・Type: Optical/current sensing inputs for DS Audio optical cartridges
・Impedance: < 1 Ω, virtual ground
・Gain: +58 dB to +76 dB in 6 dB steps
・Equivalent Input Noise (A-weighted): -128 dBu / 10 Ω termination

A/D conversion and processing

・Conversion Type: DXD 32bit / 384kHz
・Equalization Processing Resolution: 32bit / 384kHz
・EQ curves available: RIAA, Columbia, Teldec, EMI, Decca
・EQ curve accuracy: +/- 0.1 dB
・Subsonic filter: 1st order at 15Hz, user selectable

Digital outputs

・Type: RCA coaxial S/PDIF, TOSLINK optical S/PDIF
・Output level: S/PDIF : 500 mVpp, 75Ω, with isolation transformer
・Sampling rate: 192kHz, user selectable down-sampling to 96kHz

Analog outputs

・Type: RCA Single-ended
・Conversion type: Multi-bit Sigma-Delta, chip-based
・Output level (full scale): 2.0 V RMS
・Total Harmonic Distortion + Noise (full scale): < 0.001 %
・Signal-to-noise ratio (A-weighted): > 120 dB